2019.04.28 22:4426.Ⅲ.2.3 先に述べた影響を軽減する解決策を述べよ。その効果がもたらす効果および実行するに当たっての課題をのべよ。①経験豊富な技術者の大量退職と建設投資額の減少少ない業務経験でのOJTを勉強会や講習などのOFF-JTで補い、これらを適切に組み合わせていくことが良いと考える。また、ベテラン技術者の暗黙知を形式知として利用できるようにする。つまりナレッジマネジメントを適用する。これによりベテラン技術者のナレッジを様々な若手技術者に水平展開することが可能となる。実行するための課題としては、これらナレッジが一部の組織内でしか浸透しないことが考えられる。これについてはナレッジをノウハウ本などとし、ネットワークで閲覧できるよう、さまざまな発注者が協働で取り組むことにより、実効性が増すものと考える。③自然現象の変化の観点解決策として新たな設計手法の構築が必要である。外力により破...
2019.04.28 22:1526.Ⅲ.2.2 近年の自然現象や社会環境の変化により、経験に基づく工学的判断に期待する技術体系が通用しなくなる要因を多様な観点から列挙せよ。どのような影響を及ぼすかも併せて説明せよ①経験豊富な団塊世代技術者が大量に退職したことと、建設投資額減が重なり、ベテラン社員から若手社員への技術やノウハウの継承が行われにくいことが考えられる。これまでは技術者として経験を積む過程として、経験ある技術者と若手技術者がペアを組み業務を行うことがOJTとなっていたが、建設投資減による受注機会の減少により、これまでのジョブローテーションが回りづらい環境になっている。②人口減少での人材確保の観点;近年わが国では少子高齢化とともに人口が減少していくことが予測されている。そんな中、建設業界では将来受注見通しの厳しさ、労働時間の長さ、福利厚生の厳しさなど、若手労働者が減少している。将来にわたって、技術を継承していくためには、若手技術者を確保していくことが必要...
2019.04.28 08:3626.Ⅲ.2.1 地盤技術者が、経験に基づく工学的判断が求められる局面と理由を建設までの段階及び建設後の段階からそれぞれ具体的に説明せよ。建設前;地すべり面の判定における局面地滑り対策を計画する際に、複雑な地層の時などすべり面の特定が困難な場合がある。その際、過去のデータや近隣の地形地質の把握、同様形態の地すべり発生機構の経験などを踏まえた総合的判断が必要となる。判断が曖昧であると、アンカー長が深くなるなど対策工の費用が過大となってしまう建設後;供用路線の日常点検などの局面供用道路の定期点検・日常点検などで、のり面にクラックや湧水を発見した場合を想定する。経験・知識豊富な技術者であれば、周辺の地形状況、周辺の事例などを踏まえてその場で変状箇所周辺の踏査を行い総合的な変状報告が行うことができる。しかし、経験が少ない技術者の場合は、単なる発見したという報告だけにとどまってしまいがちであり、緊...
2019.04.28 06:5426.Ⅲ.1.2 調査・設計・施工の各段階での品質向上の課題改善策の提案、効果、留意点を説明せよ<調査段階>改善策;地盤構造物の調査の品質向上のためには、地中の劣化状況を把握できる新しい地盤調査技術が必要である。具体的には非破壊で地中の劣化を把握できる低コストな原位置調査技術を開発する。効果;地中劣化の把握により、危険個所を正確に予測できるようになる。また経年劣化がわかるので災害対策や維持管理では長寿命化を図ることができる留意点;周辺地盤や地盤構造物のデータベース化を合わせて行う。具体的には建設時、点検時、災害時記録の情報を蓄積しデータベース化する。このDBを活用することで調査制度が向上する。また、新技術は採用されにくいので、新しい契約方式を導入する。具体的には次の受注時に有利になるや工事評価の加算などのインセンティブ発注する<...
2019.04.28 06:0726.Ⅲ.1 鋼・コンクリート構造物と比較して地盤構造物の品質管理を難しくしている特有の課題を調査・設計・施工各段階で説明せよ調査段階;鋼・コンクリート構造物と比べ、地盤構造物は地盤性状や地質の不確実性・不均質性があり、強度のばらつきも大きく、経年劣化も予測しづらい。また、地中の劣化状況を把握することも難しい。そのため調査で正確な地盤情報を把握することが困難である。地盤構造物は主材料が土であり安価なため膨大な延長が建設されており、すべての箇所を調査することが難しい。設計段階;コスト面から詳細調査個所が少ないため、少ない情報要素にて設計する必要がある。地質が複雑な場合すべての挙動を予測するのは難しいまた、地盤構造物の設計では耐震設計法の確立が必要である施工段階;盛り土では締固めの管理が重要である、盛土材として現地発生土が用いられることが多く盛り土材に不均質性がある。スレーキング...
2019.04.28 05:3826.Ⅱ.2.2.2 沖積砂質土に対する対策が必要となった。対策案を3つ挙げ既設マンションの影響を考慮し比較評価せよ対策案①密度増大工法(サンドコンパクションパイル工法)砂杭を地盤に圧入し、周辺地盤を締め固めることで相対密度を増加させ、せん断強度を増加させることで液状化を防ぐ対策案②固結工法(浅層混合処理)セメント系の固結材を地盤と攪拌混合し地盤を固結させ液状化を防ぐ。固結された地盤は土粒子が結合しているため液状化しない対策案③置き換え工法液状化層を掘削し、せん断強度の大きい砕石と入れ替えることで液状化を防ぐ。液状化層を置き換えるので効果が確実である<比較評価>①工法は振動騒音が発生し、周辺地盤の変状を生じる。②工法は低騒音・低振動で周辺への影響も少ない③工法は周辺地盤への影響は最も少なく効果も確実であるが、排土量が多くなるよって②工法の固結工法を選定す...
2019.04.28 05:2726.Ⅱ.2.2 杭基礎隣接マンションの横に5ⅿ道路盛土計画。水位は‐1m、地盤は5ⅿN値3沖積砂質土層、8ⅿN値3沖積粘性土、以下N値50砂礫。検討項目、必要な調査、試験方法①沖積砂質土層の液状化;地下水が高く緩い砂質土層は地震時に液状化が発生する恐れがある。液状化により盛り土の陥没や崩壊が生じる。液状化の検討を行い必要であれば対策工を検討する②沖積粘性土の圧密沈下;軟弱な粘性土層は、盛土の載荷荷重により圧密沈下が発生する可能性がある。盛土の不等沈下により段差亀裂が生じる。圧密試験を行い必要であれば対策工を検討する③マンション杭基礎の損傷;軟弱地盤に盛土を行うと、支持力が不足しすべり破壊が生じ側方流動による杭基礎に損傷が生じる恐れがあるまた軟弱粘性土の圧密沈下によりネガティブフリクションが作用する可能性がある④必要な物性値・ボーリング(土質・液状化判定)・N値(強度、液状化判定)・地下水位(液状化判定、有効土被り圧)・物理...
2019.04.28 05:0226.Ⅱ.2.1.3 掘削工事を行うに当たり、周辺に与える影響として検討すべき現象と原因、軽減するために必要な対策検討すべき現象と原因長時間線状構造物の設置の為土留め掘削を行う。また、上部砂層の不圧地下水位面は高さに違いがあり、地下水が流れている可能性がある。このことから土留め壁により地下水が遮断され上流側では水位が上昇し、下流側で地下水位が低下する可能性がある。上流側では地下水の上昇により、近接家屋の基礎地盤が軟弱化し、沈下の恐れがある。下流側に井戸がある場合は、井戸が枯れる可能性があることを検討しておく必要がある。軽減のための対策上流側から下流側へ地下水が流れるように水路バイパスを設置する対策を考える
2019.04.28 05:0226.Ⅱ.2.1.2 下位砂質土層に排水工法を計画。留意すべき事項を説明せよ。他に必要な地盤情報を得るための調査の内容を説明せよ留意点下の砂質土の水位低下低下により、粘土層の地下水も少なくなり、圧密沈下を起こすことが考えられる。圧密沈下の程度を把握する必要がある。必要な地盤情報と調査内容調査としてはボーリング孔を利用して現場透水試験を実施する。また、圧密沈下の程度把握のため圧縮係数が必要であり、乱れの少ない試料を採取し圧密試験を実施する。
2019.04.28 03:2126.Ⅱ.2.1 5ⅿN値5砂質土、8ⅿ軟弱粘性土、10ⅿ以上N値5。10ⅿ掘削土留、掘削底面の安定で考慮すべき重要な現象盤ぶくれ現象;掘削底面には軟弱な粘性土が分布し、その下位には被圧滞水層である砂質土が分布している。このため掘削が進むと上載荷重より下位砂質土からの上向きの水圧により掘削底面がはれあがる。
2019.04.28 02:06H26.Ⅱ.1.4 地すべり災害の素因と誘因をのべよ。また対策は抑制工と抑止工に大別されるが、それぞれ対策の概要や留意点について述べよ素因・地形要因;斜面地形、斜面勾配、斜面上下部の形状、降水の集水しやすい地形か否か・地質要因;基岩盤の岩質と傾斜、堆積土砂の土質・堆積状態、地下水の滞水状態、和キム図の有無など誘因・降水の浸透による堆積土砂の間隙水位上昇・対象斜面に対する盛り土や切土による安全率の低下・地震による振動・斜面端部の掘削による抑止力の低下<抑制工>(概要)横ボーリングによ工による水抜きやライナープレートによる集水井により、有害な地下水の流れを抑制し、地すべりの発生を漢籍的に抑制する(留意点)集水井は地すべり対象範囲外に設置する。併せて降水の浸透を防ぐため、表面排水工を併設する<抑止工>(概要)地すべり端部に杭を打ち、杭の耐力で地すべりを直接的に抑止す...
2019.04.28 01:5426.Ⅱ.1.3 中間層に杭基礎を支持させる場合、設計において確認すべき事項を2つ挙げ説明せよ。そのために必要となる調査・試験項目を述べよ確認すべき事項①;中間層や上下層の地盤物性値と層厚の確認杭基礎を中間層に支持させるためには、中間層や上下層のN値や層厚、土質区分、地盤物性値、地下水位を確認する必要がある。中間層が薄く、その下が軟弱粘性土の場合、杭基礎荷重によって圧密沈下が生じる可能性があるので注意が必要である。また、液状化についても検討する確認すべき事項②;中間層の支持力の確認杭基礎の必要支持力を算定し、中間層の許容支持力を算定して支持力確認が必要である。杭の先端支持力の算定では杭径の4倍程度の範囲のN値を用いる。その際周面摩擦力が期待できるかを確認する。杭の支持力確認では押し込み試験により確認することもよい。<必要となる調査・試験項目>・標準貫入試験;N値、サンプリング...