2019.05.03 13:2122.Ⅰ.11.3 20ⅿ下の砂礫層を支持層とした場合、適切と思われる杭種及び理由を設計・施工上の課題及び対応策の観点から説明せよ選定形式;場所打ち杭(全周回転式オールケーシング工法)理由;①薄層の砂礫層は最大礫径90㎜が存在する。(実際は3倍の礫が存在する可能性がある)ことから、この砂礫層を確実に打ち抜ける全周回転式オールケーシング工法が適している。②液状化の可能性があると判断された場合、橋台においてもレベル2地震動に対する照査が必要となる。杭頭付近の地盤抵抗も小さく、杭頭で変位が大きくなることが考えられる。よって剛性の高いコンクリート場所打ち杭が適している③圧密沈下を起こす可能性がある。その場合ネガティブフリクションの検討を行う必要がある。また、圧密に伴う側方流動による杭への影響が考えられることから、②で述べたものと同じように剛性の高いコンクリート場所打ち杭が適している。留意...
2019.05.03 12:5022.Ⅰ.11.2 適合すると思われる杭種および施工方法を複数挙げ、設計・施工の特徴を述べよ選定条件・市街地周辺であり、騒音振動を発生させる杭種、施工方法は不可・杭長は13m程度・比較的上部工の荷重は大きい・中間層は地盤抵抗の低い砂質土、粘性土<選定工法1>場所打ち杭(オールケーシング工法)設計施工上の特徴;中間層の地盤定数が低く、杭長も比較的短いことから、周面摩擦力はあまり期待できず、支持力は杭先端が受け持つ割合が大きくなる。場所打ち杭であれば、杭径がφ1500以上の大口径も採用できる。また、支持層の砂礫についても杭径程度の貫入は問題なく打設できる<選定工法2>鋼管杭(中堀・セメントミルク噴射攪拌方式)設計施工上の特徴;板厚を調整することにより、杭の剛性を高めることができるため水平変位にも対応できる。杭先端の支持力は200N考慮できる。杭先...
2019.05.03 11:0622.Ⅰ.11.1 砂質土5ⅿN2、粘性土10ⅿN2、砂礫3ⅿN30、粘性土2ⅿN5、以下砂礫支持層。橋台背面6ⅿ盛土として杭基礎橋台の検討項目3つ、必要な地盤調査・試験項目と調査目的を述べよ①液状化の検討5ⅿ砂質土は地下水も高く、N値も低いことから、地震時に液状化が発生する可能性がある標準貫入試験により採取した試料で粒度試験、液性塑性限界試験、密度試験を行いFL値を算出し、地震時における地盤定数の低減係数を算出する。②圧密沈下の検討10ⅿ粘性土では圧密沈下を起こす可能性がある。その場合、杭のネガティブフリクションの検討を行う必要がある。また、圧密沈下に伴う側方流動による杭への影響が考えられる。圧密試験及び一軸圧縮試験粘着力算出を行う。③薄層支持の検討3ⅿの砂礫層はN値が5の為、支持層とはならない。よって薄層支持の検討が必要。
2019.05.03 10:2522.Ⅰ.10.2 供用中道路の切土法面において崩壊発生。法面復旧対策工と選定理由、施工上の留意点<対策工の選定と復旧プロセス>対策; 1;0.5切り直し+鉄筋挿入工復旧対策工では、恒久的安全と作業員及び公衆安全を第一に配慮した復旧対策工を選定した。①市道部に親杭横矢板工を設置した後、押さえ盛土工により不測の崩壊防止及び重機施工仮設道を設置する。②法面を1;0.5に切り直し、鉄筋挿入工を逆巻施工にて施工した後、浅層崩壊と風化抑制の観点より法枠工+植生工またはモルタル吹付工等の保護工を施す。③押さえ盛土を排土し次の法面へ同等の施工を実施する。④親杭横矢板工を撤去して、市道を現状復旧する<対策工選定理由>制約条件として、用地境界や道路線形変更不可であるため、不安定土塊除去と急こう配切り直しが必要である。なお、地すべりや崩壊の拡大予兆はないため、安定勾配...
2019.05.03 07:1522.Ⅰ.10.1 下のそれぞれについて、代表土質名または岩石名、地山を切土する際想定される崩壊形態、安定に関する地盤調査・試験項目を述べよ①浸食に弱い土質②固結土の低い土砂や強風化斜面③風化が速い岩④割れ目の多い岩⑤割れ目が流れ盤となるーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー①浸食に弱い土質・土質・岩質名;強風化花崗岩(マサ土)シラス・想定される崩壊形態;雨水によるガリー浸食の発達。地下水の湧水による切土表面の細粒分流出や吸出しに起因する緩み、土塊飽和に伴う土塊自重の増加や有効応力の減少、サクションの消失に伴う表層崩壊への発展・安定に関する調査・試験;簡易貫入試験やSH型貫入試験による緩み範囲や微細な弱線、または崩壊深度の予測。テンシオメーター等による地中飽和度の測定等。②固結土の低い土砂や強風化斜面・土質・岩質名;崖錐性堆積物、段丘堆積物、有機質土・想定される崩壊形態;吸出しや雨...
2019.05.03 06:5822.Ⅰ.9.3 動態観測や調査の結果、設計時の予測より地盤対策効果が遅れていることが解った。考えられる理由と対処方法を述べよ設計時に予測した沈下スピードの遅れや、予測した増加強度よりも下回っている理由として以下が考えられる。①ドレーンの下端が砂礫層まで到達しておらず、片面排水となっていることにより沈下スピードに後れを生じた②ドレーン材の打設によりドレーン周辺地盤の」乱れのや、過度の圧密沈下による砂杭が乱れ透水性が低下したことにより圧密度の遅れを生じた。<対処方法>圧密沈下を促進するために、計画盛土高以上に盛土を行うことにより、圧密を促進するサーチャージ工法により対処する方法が考えられる。その際、サーチャージ施工時の安定に配慮して押さえ盛土を追加するなど留意が必要である。なお、所定の放置機関終了後、計画盛土高以上のサーチャージ盛土は、未施工部の捨て石や埋立土に流用し、コスト縮...
2019.05.03 06:4322.Ⅰ.9.2 サンドドレーンを施工後の築堤、背面の埋立過程で動態観測及び調査について必要な計測項目と利用法サンドドレーンの施工と築堤盛土荷重により、沈下が容易に進む状況にある。築堤を安定的に施工するためにはサンドドレーンの圧密効果を確認し、施工を進める必要がある。下記動態観測を行い、結果を設計にフィードバックして施工時の安定性や感性断面に向けての断面修正を行う<沈下量>動態観測;基礎地盤の沈下量を動態計測する;地表面沈下板、層別沈下計利用法;沈下卓越層の確認。地盤強度増加層の確認。強度増加率推定<鉛直及び水平変位量>動態観測;盛砂天端面及び盛砂法尻位置の水平及び鉛直変位を計測;地中変位計、孔内傾斜計利用法;捨て石及び上部工ブロック施工時の安定管理に利用<強度確認>動態観測;護岸天端面直下の地盤の強度確認;シンwォールサンプリングにおける土質調査ボーリング利...
2019.05.03 06:3022.Ⅰ.9.1 正規圧密粘性土上に築堤。背後の埋め戻し完了までの設計に必要な地盤情報を述べよ。また、サンドドレーン工法の原理と護岸の設計手順を述べよ。<各段階施工時に必要な地盤情報>①盛砂時;すべり破壊や側方流動といった変状に注意すべきである・物理的性質・非排水せん断強度・変形係数②捨て石時;安定性検討を行うため、非排水せん断強度が必要であり、先行施工した盛砂と捨て石荷重によ圧密沈下計算を行うため・圧密降伏応力・圧縮指数 が必要③上部工ブロック設置時;上部工ブロック前面海域から波浪に対して安定計算が実施される。ブロックの基盤支持力と背面埋立土の土圧の計算・捨て石層の強度定数(φ、C)や単位体積重量④背面埋立土設置時;埋立地盤上に建築物が建設される可能性もあるため、埋立土自体の圧密沈下量や基礎地盤の圧密沈下量が必要である。これら沈下量の推定の為・圧密降伏応力・圧縮指数・変形係数 が必要。また、建築物が...
2019.05.03 05:5722.Ⅰ.7.3 土留め壁を支持層上の粘性土まで入れた後、掘削前に揚水試験を行ったところ、計画量の3倍であった。原因を複数挙げ、原因についての検討方法と対応策を述べよ。<原因>①遮水壁の根入れ層とした粘性土層の縦断方向の層厚並びに不透水性が一様ではなく、下位の砂質土層貯留水が掘削側に浸透している可能性がある。このため、粘性土を挟んだ砂礫層と砂層の地下水水頭が近似している。②ソイルセメント地中連続壁の遮断性能が一様ではなく、部分的に漏水を生じている可能性がある。漏水箇所を生じる原因は以下の通り・第一粘性土層にセメント系固化材の水和反応を阻害するフミン酸を含有し、壁体に未固結箇所が生じて漏水している・第一粘性土を挟んだ砂質土と礫質土の貯留地下水頭差が5mと大きいことから、ソイルセメント地中連続壁が第一粘性土層を貫通した時上下透水層厚で激しい地下水流が発生して、ソイルセメント壁が固まる前に流出した<原因検討方法と対応策>①...
2019.05.03 05:3922.Ⅰ.7.2 開削工法による道路トンネル16ⅿ×15ⅿ、延長900mを計画。水位高く、30ⅿ下の砂礫支持層に支持する。地中連続壁による土留めを計画する場合、施工時、完成後における地下水に対する留意①施工時留意点;地下水に流れがある場合、安定液や固化材による地下水汚染が懸念される。地下水の汚染が生じた場合、土留め壁より下流側の井戸が使用できなくなる可能性がある。対処;地下水に流れがある層に対して、止水注入などを行い、地下水流を遮断する対策が考えられる。これにより汚染物質の流出を抑止できる。②完成時留意点;土留め壁完成後は、土留め壁上流側でダムアップ現象による根腐れ、有効応力の低下等が発生し、下流側でダムダウンによる井戸枯れ等が発生する可能性がある。対処;土留め壁上流側で地下水位低下工法、下流側で復水工法で地下水を循環させることで対処する。これにより地下水を循環させることが可能となる。
2019.05.03 05:2422.Ⅰ.7.1 開削工法による道路トンネル16ⅿ×15ⅿ、延長900mを計画。水位高く、30ⅿ下の砂礫支持層に支持する。本体の浮き上がりに対する安定照査方法を説明し、必要な地盤調査、項目うを挙げよ浮き上がりに対する安定性は、トンネル外幅のトンネル自重と上載埋め戻し土重量の総重量と、トンネル底面での地下水水頭浮力との比により照査する。上記体積に密度をかけ、安全率Fs=1.2以上で安定と考えられる。ただし、トンネル側壁面と埋め戻し土の間に作用する摩擦力並びにトンネル側壁面上の締固めが規定できないため、安全の為無視する。・既往工事記録調査・ボーリング調査・標準貫入試験・間隙水圧測定・密度試験・UU三軸圧縮試験・粒度試験を行い、土質分布、間隙水圧分布、力学特性、液状化特性を把握し、地震時についても検討する。
2019.05.03 04:5922.Ⅰ.5.3 沖積粘性土N1に10ⅿのオープン掘削。掘削底面の変形とせん断強さの変化を土の力学試験で予測する方法を述べよ。予想される底面地盤変形とせん断強さの変化を時間経過を考慮し説明せよ沖積粘性土を掘削した場合の掘削地盤の変形としては、応力解放によるリバウンドやすべり破壊による地盤の隆起が考えられる。その際、せん断強度強さは地盤の緩みや乱れによって低下する可能性がある。この地盤変形特性を把握するための力学試験としては以下がある①圧密試験;除荷時のリバウンド量②簡易CU試験;現地盤の応力を再現した状態での粘着力C、変形係数E 底面地盤の変形は、掘削による地盤の緩みや側方流動の影響を受けて、掘削とともに底面の隆起や法尻部の変形が増大する。この地盤変形量や安定性を予測する方法としては、円弧すべり安定計算、弾塑性FEM解析による応力解放を考慮したリバウンド解析が挙げられる。