22.Ⅰ.10.2 供用中道路の切土法面において崩壊発生。法面復旧対策工と選定理由、施工上の留意点

<対策工の選定と復旧プロセス>

対策; 1;0.5切り直し+鉄筋挿入工

復旧対策工では、恒久的安全と作業員及び公衆安全を第一に配慮した復旧対策工を選定した。

①市道部に親杭横矢板工を設置した後、押さえ盛土工により不測の崩壊防止及び重機施工仮設道を設置する。

②法面を1;0.5に切り直し、鉄筋挿入工を逆巻施工にて施工した後、浅層崩壊と風化抑制の観点より法枠工+植生工またはモルタル吹付工等の保護工を施す。

③押さえ盛土を排土し次の法面へ同等の施工を実施する。

④親杭横矢板工を撤去して、市道を現状復旧する

<対策工選定理由>

制約条件として、用地境界や道路線形変更不可であるため、不安定土塊除去と急こう配切り直しが必要である。なお、地すべりや崩壊の拡大予兆はないため、安定勾配に対する鉄筋挿入工での地山補強で問題ないと判断した。

<施工上の留意点>

順巻き工法とした場合、1;0.5の切り直し時に流れ盤や弱線をもつ岩盤の場合は二次被害が危惧される。したがって逆巻施工で早期復旧を図る方が確実である。


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