14.Ⅰ.2.8.1 ‐50ⅿ粘性土N2、支持層。中規模程度のRC造事務所ビル計画で、支持杭以外の基礎を2つ以上示し基礎の特徴を述べよ

①摩擦杭基礎

 当地盤では支持層の深さまで到達しない長さに杭を打設し、埋め土と粘性土の周面摩擦力で建物を支持させる方法である。

②部分地盤改良基礎

 建物面積よりやや広い範囲全体で、軟弱層を圧程度の深さにわたって地盤改良による強度増加(地盤改良はセメント系の深層混合処理工法が適する)を図り、その上に布基礎またはべた基礎の建物を計画する方法で、ここでは埋め土下の粘性土地盤数m~10ⅿ程度がかいりょの対象となる

③パイルドラフト基礎

 建物基礎を布基礎やベタ基礎等の直接基礎に摩擦杭を併用する基礎形式であり、外力に対して両基礎が複合して機能させる考えである。したがって、基礎底面における地盤の抵抗力が十分に期待できるものとして、この抵抗力を積極的に利用する方法である。

 これら3つの基礎形式では、厚く堆積した粘性土が圧密進行中の地盤であれば、周辺の施設と一緒に沈下するため、ライフラインその他の施設との取り合いにトラブルが生じない利点がある。

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