<設計時の留意点>
・下層の砂層、帯水層か否か
・掘削底面の安定性の検討(ヒービング・ボイリング・パイピング・盤ぶくれ)
・騒音や振動の規制
・移設できない埋設物との離隔距離
・必要な剛性と施工から決まる壁厚さ
・壁本体への積極的利用(一般に地下連続壁は他の土留め壁よりも高価であるが、本体構造物として利用できれば埋め戻しも不要となり、工期や掘削土量も低減する)
・比較的大型重機で作業空間が確保できるか
<施工時の留意点>
①掘削に伴う変形量への対応
地下連続壁及び地盤の挙動は、壁厚や支保工の種類、地盤の強度、地下水位、施工法などに起因し非常に複雑であり、予測変形量を算出しておき、一定値を超えると警報する目標管理にするとよい
②周辺構造物等に対する防護方法
地下連続壁で周囲を併合できればよいが、大型の機械類の為地下駅駅舎の場合、路線方向に併合できない場合がしばしば発生する。
このようなときには現場に応じた補助工法を併用することが大切である。
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