①光ファイバーによる法面の監視
光ファイバーでは送受信する信号の周波数変化で大変形を生じた位置を特定できる。元々ヨーロッパのトンネル火災の検知に使われている方法を法面の異常検知に拡張したものと思われる。光ファイバーを幅広く敷設することで法面全体を一元的に監視できるのが特徴であるが、のり面のひずみレベルは小さく、重複配置など検知の分解能を挙げる工夫が今後の課題と考える。
②AE(アコースティックエミッション)によるのり面監視
地盤や岩盤がせん断破壊をするときには音が発生する。この音を計測して法面の監視を行おうとするのがAEによるのり面監視手法である。AEは変形発生と同時、岩種によっては破壊に先立って異常を検知できる可能性があるのが最大の長所であるが、AEは減衰しやすく、またさまざまなノイズを伴うため、AE音のみ計測するためのセンサーの配置方法、ソフトの開発などが今後の課題である
0コメント