土質材料の応力~ひずみ関係はひずみへ強い非線形性を示す。したがって変形係数はひずみレベルに依存し、ひずみが大きいほど変形係数は小さい。設計に当たっては、対象の土構造物がどの程度のひずみレベルになるかを把握し、そのひずみレベルに対応する変形係数を求めることが重要である。
変形係数のひずみ依存性についてのいくつかの事例を箇条書きする。
①微笑ひずみの変形係数は、通常の室内試験で得られる初期接線変形係数Eiの数倍の値になる
②弾性波探査で求まる変形係数は室内試験の値より大きいが、ひずみレベルを考慮すると両者の関係は妥当である。
③動的問題(地震、振動など)のひずみレベルは通常の静的変形問題より小さく、変形係数はより大きい。
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