14.Ⅰ.2.1.2 室内試験によって粘性土の変形係数を求める方法を2つ挙げ特徴と利用上の留意点を述べよ

①一軸圧縮試験

 サンプリングした試料を円筒状に成形して、1%程度の定ひずみで鉛直方向に載荷する。得られた応力~ひずみ関係から変形係数を求める。一軸圧縮試験による変形係数は非排水状態での値で、平均的な変形係数E50、初期接戦変形係数Ei、接戦変形係数Et、割線変形係数Esなどが求められる

②三軸圧縮試験

サンプリングあるいは同一密度につき固めた円筒状の供試体を用い、拘束力を作用させて鉛直方向に載荷する。三軸試験は間隙水圧の制御により非圧密非排水試験UU、圧密非排水試験CU、圧密排水試験CDの種類がある。変形係数は試験で得られる応力~ひずみ曲線の勾配としてもとめるが、対象地盤の排水条件と応力状態を十分に吟味し、対応した三軸試験の結果を用いることが重要である。

0コメント

  • 1000 / 1000