①地下水位低下による周辺地盤の沈下対策
土留め壁背面の地下水位が低下した場合、シルト層の圧密沈下が懸念される。対策としては遮水性の高い土留め工法を採用するとともに、不透水層である固結シルト層まで土留め壁を根入れさせる。固結シルトはGL-45m以深なので、大深度でも精度良く施工可能な工法の採用が重要である。
②盤ぶくれ対策
GL-23m以深の砂層は、被圧地下水の帯水層であることが考えられる。土留め壁を固結シルト層まで根入れしない場合には、上部の砂・シルト層が盤ぶくれになり崩壊する可能性があるため、地盤改良などによる対策が必要である。揚水工法による対策は、上述した通り周辺地盤での沈下が懸念される為採用は難しい。
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