液状化予測に必要な地盤特性には、
・表層地形地理情報
・地層構成(地下水位、土質名、堆積年代)
・土の物理的特性(単位体積重量、D50、細粒分含有率Fc)
・土の液状化強度
・動的変形特性
等がある。その調査方法は、既往の文献調査、現地調査、原位置調査、室内試験に分類される
このうち原位置調査は、液状化強度を求めるためのN値を算出する標準貫入試験を指す。また土の種類が液状化強度に与える影響は、細粒分含有率Fcまたは平均粒径D50より評価されるが、標準貫入試験より得られた試料に対して粒度試験を行って簡単に求められる特徴がある。
留意点としては、土ごとにばらつきが大きいため、予測誤差も大きくなることや標準貫入試験の試験仕様が厳格に規定されていないこと、拘束圧の影響を受けやすいこと等により、N値の信頼性が落ちるというものである。
室内試験としては繰り返し三軸試験がある。繰り返し三軸試験は、円柱供試体に一定の等方圧を加え、非排水条件で軸圧をさらに加える。この場合、供試体の軸と45度傾いた面上にせん断応力が繰り返し働く。この三軸試験から液状化強度比(せん断強度/初期有効応力)を得る。
留意点としては、試料の乱れが液状化強度に与える影響が大きいため、サンプリングや資料の運搬、資料室での成形などに伴う試料の乱れを最小限に抑える工夫が必要である。
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