①埋め土の液状化
現地盤から‐15ⅿの埋め土層は締まり度が比較的緩く、地下水位も高い飽和砂質土である。地震時に液状化する可能性がある。
検討の結果、液状化すると判断された場合には、水平方向地盤反力係数の低減や杭周辺摩擦力を考慮しないといった対応が対策となる。
②粘土層の圧密沈下
埋立完了から2~3年しか経過していないことから、GL-15m~25ⅿの粘土層は、現状土被り荷重に対し未圧密状態にあり、圧密沈下が長期的に進行する可能性がある。
検討の結果、圧密沈下が発生すると判定された場合には、上部埋め土層も含めて負の摩擦力を考慮したうえで、杭の設計を行う必要がある。なお、負の周辺摩擦力に対し積極的に対処する方法としては、
・杭の外周にアスファルトなどを塗布し地盤と杭との縁を切る方法SL杭
・二重鋼管杭構造により、負の周辺摩擦力を外管に受け持たせ、内管には作用させない方法
二重管工法等がある
③埋土層、粘土層の水平抵抗
埋め土層及び粘土層については、そのN値の値から十分な水平抵抗を期待できない可能性がある。必要に応じて、高耐力杭などにより対処する必要がある。
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