16.Ⅰ.2.8.1 GL-15ⅿ粘性土N0、-20ⅿ砂質土N20,-25ⅿ砂質土N40、-40粘土層N7、支持砂層。-40ⅿまで場所打ち杭施工の代表的な工法3つ、起こりやすいトラブルとその対策

①アースドリル工法

掘削バケットを回転させ地盤を掘削し、バケット内に収納した土砂をバケット共に地上に引き上げ排出する工法。表層の孔壁は鋼製ケーシングにて保護し、以深はベントナイトを主体とする孔壁安定材で保護する

トラブルとしては、掘削中の孔壁崩壊の危険がある。GL-15ⅿまでの粘性土は年弱であるほか、その下の細砂層も地下水位が高いため、振動や安定液の不備、バケット引き上げ時の負荷によって崩壊する恐れがある。対策としてGL-15ⅿまでの長尺ケーシングを挿入、安定液の管理の徹底、バケット引き上げ時の速度の管理を徹底する等図る。

②リバース工法

ロータリーテーブル、ビットを回転させ地盤を掘削し、掘削した土砂は孔内水とともにサクションポンプまたはエアクリフとポンプなどにより地上に吸い上げ排出する工法。

トラブルとしては、孔壁の崩壊の危険性がある。リバース工法で使用される自然泥水は安定液に比べて造壁性が小さいため、水頭圧の管理及び孔内泥水の降下速度の管理の徹底を図る

③オールケーシング工法

ケーシングチューブを振動又は回転させながら土中に圧入し、孔壁保護を行いながら、ケーシング内部の土をハンマーグラブによって摘み上げ地上に排土する工法。

 トラブルとしては、細砂層の締め付けによる、ケーシングチューブの引き抜き困難・不能や、ケーシングチューブの引き抜きに伴って、鉄筋かごの共上りなどである。

対策としては、ケーシングチューブの放置機関の管理やハンマーグラブの落下高さを低くすること、ケーシングチューブの鉛直精度の確保、孔底処理の徹底を図る必要がある。


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