16.Ⅰ.2.6.1 第一粘性土12ⅿN1、第一砂層13ⅿN20、第二粘土層N10、第二砂層N50、地下道路計画。掘削施工時の地盤の変状・変形を列挙し、概要を述べよ

今回の地盤条件において掘削時の地盤の変状・変形は掘削底面に発生するものと、周辺地盤に発生するものに大別される。

<掘削底面の変状・変形>

①ボイリング・パイピング

ボイリングは水の上向きの浸透力により、砂がせん断強さを失って吹き上がり、地盤が破壊する現象である。パイピングは、浸透力によって土粒子が流出し、地盤内にパイプ状の水みちができる現象である。頭蓋底面付近の砂地盤で懸念される。

②盤ぶくれ

粘性土地盤を掘削するとき、掘削面の下方の被圧帯からの揚圧力が原因で掘削面が膨れ上がる現象である。当該地盤では、ボイリング対策として山留壁の根入れを第二粘性土層に入れる可能性があり、この粘性土層下面の盤ぶくれが懸念される。

<周辺地盤の変状・変形>

③施工過程で生ずる周辺地盤の変状は、山留壁変形による地盤変位、掘削に伴う地下水位低下による粘性土の脱水圧密沈下及び砂質土の即時沈下、掘削に伴うリバウンドによる地盤の浮き上がり、山留壁撤去に伴う地盤変形などが考えられる。


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