16.Ⅰ.2.5.3 実行可能と考える土地造成工事方法について、工事手順と各工事段階における工事内容、及び施工上の留意点を説明せよ

<工事手順>

①表層処理工法

②バーチカルドレーン+プレロード工法

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①表層処理工法は、次工程であるバーチカルドレーンやプレロード用の土を運搬する重機が作業を行う際に、必要な支持力を確保するために実施するものである。今回の場合には、地盤の表層が乾燥しており、部分的に歩行が困難な程度であることから、ジオテキスタイルを人力によって展開敷設する。局所的な軟弱箇所については足場板などを利用する。

施工上の留意点としては、ジオテキスタイル同士の接合をしっかり行う点と、不均一な盛土や局部的な載荷をしないということが挙げられる。

②バーとカルドレーンは、透水性の高い材料を鉛直に打設し、排水距離を短くして圧密を促進させる工法である。透水性の高い材料としては砂杭、プラスチックボード、植物繊維などがあり、地表面から14ⅿの砂層まで軟弱粘性土を貫通するように打設する。圧密の進行をさらに促進するために、計画高さよりも高い盛り土をプレロードとして併用する。

施工にあたっては、排水材の選定に留意する。排水材としては、砂杭やプラスチックボードが一般的に用いられる。砂杭の場合には、盛土による埋立層の水平変位によって砂杭が変形し、鉛直方向の連続性が損なわれるようになると、排水層として機能しなくなる為、注意が必要である。プラスチックボードの場合にはケーシングを用いて打設されるが、ケーシングを抜くときにドレーン材が一緒に持ち上がり、所定の深度に先端が達しない共上りに注意する必要がある。

併用して行うプレロード工法については、プレロードの盛土を地盤の支持力以上の高さで行うとすべり破壊が生じてしまうため、地盤の強度増加を考慮した解析により、盛土高さと放置機関を十分検討して、すべり破壊に至らないような盛土計画となるように留意する。

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