16.Ⅰ.2.4.2 路線上には盛土に近接してビルなどが立ち並ぶ。近接構造物への変位の影響を評価する上で必要な調査項目を説明せよ。また変位の評価方法を2つ挙げよ

<調査項目>

変位の影響を評価する上での代表的な調査項目を以下に示す

①地表面沈下計;盛土により地表面の全沈下量を測定する。盛土中央部直下の計測が最も重要である。

②地表面変位杭;盛土による周辺地盤の水平変位、沈下及び隆起を測定する。盛土法尻部の計測が最も重要である

③地中変位計;盛土による地中の水平変位分布を測定する。すべり破壊の兆候が現れる盛土法尻部を計測位置とする。

④家屋の沈下、傾斜

必要に応じて、ビルや家屋の沈下、傾斜を直接的に測定する。

<変位の評価方法>

盛土によって生じる盛土中央部直下の地表面沈下量Sと盛り土のり尻部の側方変位σを用いて地盤の安定性を確認することにより、近接構造物への影響を評価することができる。

代表的な評価方法を以下に示す

①Sーσ法

Sとσをプロットし反比例曲線の右上側に行った場合側方流動が大きく危険と判断する

②S-σ/S法

Sとσをプロットし反比例曲線に近づいた場合、危険と判断する


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