補足;地盤の圧密度90%以上の場合、所定の円弧すべり安全率を満足している。
<考えうる対策工法>
①サンドコンパクションパイル工法
②深層混合処理工法
③バーチカルデレーン+プレロード工法
④軽量盛土工法
上記の内、①②は地盤改良体で盛土荷重を洪積砂層へ直接伝達させることにより全沈下と残留沈下の低減を図るものである。③は圧密促進により残留沈下の低減を図るものであり、④は発泡スチロールや発砲ビーズなどによる盛土荷重の低減により全沈下と残留沈下を抑制するものである。
<選定工法>
③のバーチカルドレーン+プレロード工法
<概要>
将来の道路盛土荷重以上の載荷重を原地盤へ与え、圧密促進による早期沈下と地盤強度増加を図り、所定ん圧密度に達した時点で余分な載荷重を除荷する工法である。
当該地盤条件における圧密対象層厚12ⅿと圧密係数150c㎡/dayでは圧密に長い時間を要するため、地盤中にドレーン材を一定間隔で打設して排水距離を短くすることで圧密促進を図るバーチカルドレーン工法を採用する
<留意点>
・盛り土載荷荷重により生じる側方流動やすべり破壊、並びにこれらに伴って生じる周辺地盤の変状
・長期的な残留沈下によって盛土のり尻付近の地盤に生じる引き込まれ沈下、並びにこれに伴って生じる周辺地盤の変状
・盛り土材料の不良や締固め不足によって生じる盛土自体のすべり破壊や沈下
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