22.Ⅰ.9.3 動態観測や調査の結果、設計時の予測より地盤対策効果が遅れていることが解った。考えられる理由と対処方法を述べよ

設計時に予測した沈下スピードの遅れや、予測した増加強度よりも下回っている理由として以下が考えられる。

①ドレーンの下端が砂礫層まで到達しておらず、片面排水となっていることにより沈下スピードに後れを生じた

②ドレーン材の打設によりドレーン周辺地盤の」乱れのや、過度の圧密沈下による砂杭が乱れ透水性が低下したことにより圧密度の遅れを生じた。

<対処方法>

圧密沈下を促進するために、計画盛土高以上に盛土を行うことにより、圧密を促進するサーチャージ工法により対処する方法が考えられる。

その際、サーチャージ施工時の安定に配慮して押さえ盛土を追加するなど留意が必要である。

なお、所定の放置機関終了後、計画盛土高以上のサーチャージ盛土は、未施工部の捨て石や埋立土に流用し、コスト縮減及び環境への負荷を軽減する。

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