22.Ⅰ.5.2 繰り返し非排水三軸試験を砂地盤の液状化特性を評価する為に適用する場合の試験方法の概要について供試体の準備・試験手順の観点から述べよ。また利用方法ものべよ。

①試験概要;トリンプルサンプリング等で得られる砂の乱さない試料を用いて振幅荷重を繰り返し与えた時のせん断強度を求める試験である。得られる値は、動的な状態におけるせん断強度が求まり、繰返し応力振れ幅比ー繰り返し載荷回数として取りまとめる。両振れ幅ひずみは1%、2%、5%等段階的に与えて試験を行う

②試験結果の利用方法;試験より得られる動的せん断強度比(RL)は、液状化の判定に用いられる。具体的には、両振れ幅ひずみ5%載荷回数20回の時のRLを採用する。液状化を判定する方法としては、道路橋示方書の場合、以下の式が成り立つ。

 FL=R/L

 R=Cw×RL

FL;液状化抵抗率

R;動的せん断強度

Cw;補正係数

L;地震時せん断応力比

★FL≧1.0以上で非液状化となる

液状化する地盤と判断された場合は、FL,RLを用いて地盤定数の低減を行う。

留意点;試料採取、サンプラー解体・運搬時における試料の乱れが挙げられる。特に砂地盤の場合、この乱れがダイレンタンシーの変化に大きく影響する。

解決策として凍結サンプリングが挙げられるが高コストで実績が少ない。そこで近年開発された主に礫地盤となるが、高分子材を用いたゲルプッシュサンプリングの活用が有効であると考える。

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