23.Ⅰ.11.3 側方移動対策として深層混合処理工法を採用した。しかし施工中に側方移動が発生、応急措置としての対応、移動した理由、追加対策工を述べよ

①応急措置対策

水平力を受ける第一砂質土N2及び粘性土層N0が軟弱であるため、施工により地盤が乱され、水平地盤反力係数が低下し、道路前面の受働土圧も低下したことが懸念される。

道路前面の受働土圧の強化として、道路前面の地盤改良工法(薬液注入・深層地盤改良工法)及び押さえ盛土工を実施する。

橋台の移動原因である主働土圧の軽減として、軽量盛土工法を比較検討する。

②側方土圧が発生した理由

軟弱層12ⅿに比較して改良範囲が橋軸方向の長さ6ⅿと狭い地盤改良体が外的安定しているか?追加工事にて地盤改良幅を検討し、内的安定及び外的安定を検討する

・粘性土に腐植土が混合している場合、フミン酸による固化材の強度発現が阻害される。地盤改良体の強度が発現できているか確認する。地盤の不均質化により設計段階の強度が発現できていない可能性も探る。

・地盤改良のラップの隙間を、未改良の粘性土がすり抜けることで側方移動が発生した懸念が残る。改良体同士がラップしていない場合、未改良粘性土がすり抜ける可能性を検討する

③追加対策工法として

フミン酸により強度発現ができていない場合、フミン酸対応の固化材を使用し、深層混合処理工法を行う。

未改良粘性土が改良体をすり抜けている場合は、改良体をラップさせ、背面に追加改良体をラップさせ施工する。


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