<地震対策の検討の際、地盤挙動と管路施設に及ぼす影響>
①緩い飽和砂質土層は、地震規模により液状化となり、管路施設に対して、液状化による過剰間隙水圧より浮き上がり及び沈下の影響を受ける
②軟弱粘性土層は、正規圧密沈下し、管路継ぎ手箇所及び人孔継ぎ手箇所において地震時に抜け上がり等が生じる
③管路縦断方向において、軟弱層厚が急激に変化する場合、管路施設に対して地盤の地震応答変位の違いにより、管路継ぎ手箇所、人孔継ぎ手箇所において大きな応力及び抜け上がり、不同沈下が生じる
④飽和砂質土層の液状化地盤の下層地盤が傾斜している場合、側方流動し、管路施設に対して大きな応力及び大きな変位が生じる
<地盤対策検討にあたり、実施する地盤調査について計画時の留意点>
①季節による地下水変動に留意し、長期観測を実施する
②管路縦断方向における地層変動に留意する
③粘性土における腐植土の混入に留意し、腐植土の場合フミン酸の有無の確認を行い、セメント系固化材による地盤改良工法の検討資料に使用する
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