23.Ⅰ.3.3 盛土堤体7ⅿ、沖積砂質土8ⅿN値10、沖積砂質土5ⅿN値30、その下支持層。これから先500ⅿ情報なし。耐震対策のための地盤調査計画を示し留意点と検討手順を述べよ。

①縦断方向500ⅿ区間の地盤調査計画

地盤情報がないため、延長方向に2本のボーリング調査を実施する。

併せて標準貫入試験を実施し500ⅿ間の地質縦断図とN値を把握する。沖積砂質土の堆積厚によって堤体の安定性が左右される可能性があるため、延長方向において沖積砂質土の連続性またはおぼれ谷がないことを十分に確認する必要がある。必要に応じボーリング調査地点で物理探査などを行い、液状化対象層の層厚を確認する。

②対策の範囲決定のための検討手順

堤体の安定を検討するに当たり、沖積砂質土の層厚が問題となる。この層厚をパラメーターにして円弧すべり検討を行い、沖積砂質土の層厚と堤体の安定安全率の関係をあらかじめ把握するとよい。このモノグラムを使用し安全率が確保できない層厚またはN値の範囲に対し対策を実施する。また、断面方向の対策範囲もすべりせん断を含む範囲まで実施する。

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