24.Ⅰ.5.2 堤体完成後に想定される液状化に起因する被害形態2つ挙げ説明せよ。また耐震診断を行う際の着眼点4つ。

<堤体の被害形態>

①堤体のクラック・陥没

沖積砂質土が液状化し、流動化することで沈下が発生し、堤体にクラックや陥没が生じる

②堤体の側方流動

基礎地盤が粘性土で堤体が砂質土の場合、新規堤体の下部地盤に沈下が予想される。これが地震により過剰間隙水圧が発生し、堤体が液状化することで側方流動により堤体が崩壊する

<堤防の耐震診断を行う場合の着眼点>

①沖積砂質土の分布範囲

液状化が発生する可能性のある沖積砂質土の分布範囲をボーリング調査により確認する。

②沖積砂質土の液状化判定

沖積砂質土の液状化判定をFL=R/L(R;液状化強度比、L;せん断応力比)で算出する。標準貫入試験、繰り返し非排水三軸試験を実施する

③沈下量の算出

e-logp法・Cc法・mv法 などで検討実施する。圧密試験が必要となる

④新堤が液状化するかの有無

新堤が液状化する可能性があるか?FL法で検証する。予定している拡幅材料で材料試験を実施し必要な締固め度で供試体を作製し、繰り返し非排水三軸試験を実施する。

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