<検討項目>
①土留め壁の変位検討;掘削深度が10ⅿ羽状で軟弱地盤であるため、弾塑性解析により、土留め壁の変位検討を行う必要がある。
②周辺地盤への影響検討;周辺地盤においては、土留め壁の変位に伴う変状や土留め掘削に伴う地下水位の低下による圧密沈下の影響が懸念される為検討が必要である。
前者は弾塑性解析の結果の変位を強制変位としたFEM解析を行う必要がある。後者は圧密試験結果により圧密計算を行う。
<不足している地盤調査>
①ボーリング(地層構成と不陸の確認)
②物理試験(密度検査、含水位試験)
③被圧水頭測定
④一軸・三軸圧縮試験
⑤孔内水平載荷試験
⑥圧密試験
<調査計画上の留意点>
①弾塑性解析においては、根入れ部分に弾塑性領域があることを確認する必要がある。
②粘性土で自然含水比が液性限界を超えるような場合、鋭敏比が高く、土留め掘削時の乱れによる強度低下が懸念される。したがって、地盤のせん断強度を低下するなどの配慮が必要である。
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