24.Ⅱ.2 地球環境問題;①低炭素社会の実現②自然共生社会・生物多様性の保全③循環型社会の形成の観点から取り組むべき課題と解決策をそれぞれの視点から説明せよ。

①低酸素社会の実現

課題;CO2排出量の5割以上が都市活動に起因。高度経済成長期に急速に発展した拡散型都市構造はエネルギー効率が悪く、またモータリゼーション(自動車)に依存する構造であり、CO2排出量が多い構造。自動車依存からの脱却を図り、いかに低炭素型の都市構造に転換するかが課題

解決策;都市施設を中心市街地に集約し、居住区域と公共交通により連結することで自動車に依存しない都市構造とする。

・集約拠点への公共施設・サービス施設などの立地及び居住誘導

・コミュニティバスの導入

・バスレーンの整備

・駅前広場などの交通結接点の整備

②自然共生社会の実現・生物多様性の保全

課題;都市部におけるみどりの減少によりヒートアイランド現象の発生。高齢化により適切な維持管理が困難になり、生物の生息、生育環境の質が低下。開発などにより生物の生息環境が喪失。保全策だけではみどりの絶対量は増えないため、税収減や高齢化の進展による社会保障費の増加など財政的制約の中、いかにみどりを創出するかが課題

解決策;特別緑地保全区域などの地域制緑地や管理協定等を活用し、都市における農と緑を保全する。

民有地緑化や公共施設の屋上緑化などによるみどりの保全、創出を図り、生物の生息・生育環境の質を向上させるとともに、エコロジカルネットワークを形成する。

③循環型社会の形成

課題;産業活動に伴う主要なCO2排出源は火力発電所。福島第一原子力発電所の事故により電力供給が不安定。現状の生活レベルを下げることなく、いかに省エネルギーを進めるかが課題

解決策;自然エネルギーの活用。未利用エネルギーの活用(下水熱などの熱利用、ヒートポンプなど)再生可能エネルギーの活用(太陽光・風力・地熱・木質バイオマス等)


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