確認すべき事項①;中間層や上下層の地盤物性値と層厚の確認
杭基礎を中間層に支持させるためには、中間層や上下層のN値や層厚、土質区分、地盤物性値、地下水位を確認する必要がある。
中間層が薄く、その下が軟弱粘性土の場合、杭基礎荷重によって圧密沈下が生じる可能性があるので注意が必要である。また、液状化についても検討する
確認すべき事項②;中間層の支持力の確認
杭基礎の必要支持力を算定し、中間層の許容支持力を算定して支持力確認が必要である。杭の先端支持力の算定では杭径の4倍程度の範囲のN値を用いる。その際周面摩擦力が期待できるかを確認する。杭の支持力確認では押し込み試験により確認することもよい。
<必要となる調査・試験項目>
・標準貫入試験;N値、サンプリング
・ボーリング調査;土質区分
・地盤踏査、物理探査
・土質試験、液性・塑性限界試験
・一軸圧縮試験
・地下水位試験
・原位置試験(孔内水平載荷試験、ベーン試験)
・液状化試験
・圧密試験
・可能であれば杭の静的載荷試験により、実杭での支持力特性や変形特性、及び杭体の挙動を把握する。
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