H27.Ⅱ.1.3新構造物基礎の液状化対策に対して、2種類の対策原理を挙げ、その概要を説明せよ。また適用する際の留意点

①サンドコンパクションパイル工法;砂質土系の材料を緩い地盤に打ち込み、締固め効果により地盤の密度を増加させ、液状化を防ぐものである。

留意点

・材料を打ち込む際の振動・騒音。現在は無振動圧入機会も開発されている

・周辺地盤への変位の影響。横方向へ変形が伝達される為、緩衝溝などの設置が必要となる

・現地盤の乱れによる沈下や強度低下。原地盤を揺らすことにより緩みや沈下が発生する場合がある。特に注意が必要な場合は、埋め立て地の工事杭がこの層を貫いたとき、バーチカルドレーンの効果で排水が行われ沈下が発生する


②深層混合処理工法;一般にセメントと現状土を混合させて固化させ、強度増加作用と過剰間隙水圧の抑制で液状化を防止する。

留意点

・六価クロムやPH。土壌汚染や植生、河川や海域に影響が出ないよう環境に配慮する必要がある。

・地層ごとの配合。堆積した層に併せてセメントの配合量を事前に計画する。特に腐植土は強度が出にくい。

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