H27.Ⅱ.1.4ボイリングについて発生原理及び安定性の評価方法を述べよ。また対策工法を2つ挙げて説明せよ

①発生原理;地下水位が高い軟弱砂質地盤の場合、山留壁背面側と掘削側の水頭差が一定以上になると、背面側の地下水が掘削側の地盤に上向きに流れ込みこの水流の圧力によって砂粒がかき回され土砂が浮き上がり地盤が乱される現象

安定性の評価方法;Fs=1.5以上であることにより安全を照査する

Fs=(2 × γ × L)/(γw × hw)

Fs;安全率

γ ;土砂の水中単位体積重量

L;矢板の根入れ長

γw;水の単位体積重量

hw;水位差

②防止対策

・地下水位の低下;ボイリングの原因は、掘削内外の水位差が大きいことにある。このためウェルポイント工法などにより地下水位を低下させ水位差をなくす

・難透水層の作成;ボイリングの原因は、掘削底下の地盤が透水性があるためである。このため、掘削底下に深層混合処理工法等により地盤改良を施し難透水層を形成する

・矢板長の延長;下位の不透水層まで延長させる



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