<液状化発生のメカニズム>
砂質地盤は土粒子の摩擦によって地盤の安定を保っている。飽和した緩い砂質地盤において、地震などにより繰り返しせん断が発生した場合、負のダイレイタンシーが間隙水圧に転化されることによって地盤の有効応力が低下し、強度や支持力が完全にあるいは部分的に失われる現象である。
<簡易に測定する方法>
以下の3つの条件に全て該当する場合、地震時に液状化が生じる可能性がある
①地下水位が地表面から10ⅿ以内にあり、かつ地表面から20ⅿ以内の深さに存在する飽和土層
②細粒分含有率Fcが35%以内の土層、またはFcが35%を超えても塑性指数Ipが15以下の土層
③平均粒径D50 が10㎜以下でかつ10%粒径D10が1㎜以下である土層
また、液状化による被害の恐れがあるN値の範囲としては10~15以下を目安とする
標準貫入試験及び室内土質試験により判定する方法としてFL法がある。計算式としては
FL=R/L
FL’液状化に対する抵抗率。これが1以下となる場合に液状化が起きるとされている
R;動的せん断強度比
L;地震時せん断応力度
因みにPL法では
5<PL<15で可能性あり
15<PLで液状化の可能性大
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