<社会資本の老朽化の課題>
・限られた財源で効率的に維持管理する事。
・今後10年で建設後50年を超える高齢化構造物のストックが全体の半数を超え更に増加が続く。一方高い技術がある熟練ベテラン技術者は減少する。
<社会資本の老朽化の対応策>
土構造物の診断においては高い技術力が必要であるが、ベテラン技術者は今後10年で大量に離職するため調査技術の効率化を図る必要がある。具体例として
・地盤情報データベースを活用した調査計画の効率化
・高い技術力を必要としないサウンディングの利用
・技術力は要すが、調査効率の良い物理探査の活用
・レーザー計測による地表面経年劣化の把握
・重要度・劣化度・確率論を踏まえた点検後の(選択と集中)優先度や安全率の設定
・事業促進PPPの活用
・予防保全型管理でライフサイクルコストを抑えるための素材・構造の活用
<技術開発>
・自動観測システム(変位計・水位観測・GNSS観測)の構築
・物理探査はノイズに弱いため、ノイズを利用した探査方法などの開発が望まれる。
・レーザー計測においては、IMUによる誤差が5㎝程度発生するため、性能がよく安価に手に入るIMUの開発に期待が持たれる。
・地盤情報データベースは今年6月に運用が開始されたため、運用初期段階にあり利用の定着を進めるとともにプラットホームの改善も併せて進める必要がある。
・技術開発に当たっては、建設業界や情報業界など分野を超えた連携により、より現場に即した技術開発を進める必要がある。
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