30.Ⅲ.2.2地盤技術者として我が国の社会資本の老朽化の特徴を複数挙げて説明せよ。

・1960年代以降の高度成長期にかけて社会資本が集中的に整備され、建設後50年以上を有する構造物が多くなり、更新の集中が懸念されている。また、現在までの維持管理は発生した損傷や劣化を受けて緊急保守するといった対症療的な維持管理が多く、高コストや最適な補修案でなかったりするケースが多く、非効率的な管理手法が実施されていた。

☆別解答

・我が国は高度成長期から造成された社会資本ストックが数多くあり、建設後50年以上を経過する建造物が近い将来半数以上となる。近年、新幹線トンネルの天井板落下事故など社会資本の老朽化による損傷事故が発生している。コンクリート構造物などは経年的に劣化が進み、地盤構造物では目視による劣化状況の確認が困難であるため、点検などの管理体制が問題となる。

☆別解答

・高度経済成長期に整備された構造物は多量にあり、今後10年でストック全体の半分を超える。地盤構造物の主体となる土は、(土構造物については)土取場や現地盤の土砂や岩石により構成され多様で不均質である。橋やトンネルと比較して安価な土構造物の大規模化が進展しており、地下水の分布が複雑化している。また柔構造物である土構造物は、基礎地盤の沈下に追従するため、変形に併せて緩みが発生する。

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