30.Ⅱ.2.2軟弱地盤(粘性土)に15ⅿ掘削。水位有。掘削底面の安定性に関して検討すべき項目を複数挙げ、具体的な検討方法、対策案と設計上の留意点を説明せよ

①盤ぶくれ

難透水層の下に、被圧帯水層が存在する場合、被圧水圧に対して土被り重量が小さくなると難透水層が突き破られて掘削底面の破壊が生じる。検討方法は被圧水圧に対して安全な土被りを確保することである。安全性が確保できない場合については、あらかじめディープウェル等の地下水低下工法により、被圧水頭を低下させ方法や掘削機の底部地盤の改良を行い不透水層を造成する必要がある。

②ヒービング

具体的な検討方法としては、軟弱粘性土の粘着力に対する土留め壁背面の土重さの比が3.14を超えていればヒービングが発生すると判断する。対策案としては土留めの長さを長くするか根入れ付近の地盤改良が考えられる。設計上の留意点として、軟弱粘性土のN値が0~2と低いため、N値からの推定ではなく、室内試験(一軸圧縮試験)で求めることが望ましい

0コメント

  • 1000 / 1000