30.Ⅱ.2.1地下水位高い軟弱地盤上に高盛土を盛る。対策として載荷重工法+バーチカルドレーン併用とした。原理と効果、完成後の残留沈下の確認計測と管理方法。施工中の法面調査と管理方法

①対策工法の原理と効果

・軟弱地盤上に荷重を加えて圧密沈下を進行させておき、盛土構築後に生じる沈下を減少させる載荷重工法に加え、粘性土層内に排水材を鉛直に設置することによって、排水距離を短縮するバーチカルドレーン工法を併用することで、圧密沈下の促進と軟弱地盤の強度増加の促進、盛土の安定の効果が期待される

②沈下量の計測と管理方法

・沈下量は沈下板やGPSによる観測を週1回程度実施し、沈下量を時系列的に管理することが望ましい。

・管理方法はe-logP曲線や沈下量の経年変化をグラフ化して沈下量の変化や収束状況把握することが必要となる。

③盛土法面の調査と計測管理方法

・測量杭による移動杭観測や地表面に設置するバラマキ型傾斜計、盛土内にパイプ歪計を設置して、地表と地中変動を監視することが望ましい

・なお、のり面内に変状が出た場合には、法尻下方にも土塊の押し出し、隆起などが出る可能性が高いため、法尻付近やその下方にも観測することが必要となる

・また、変状が出た場合に気象条件や近隣に設置した地下水位計のデータも確認しながら、変状の誘因を把握することも重要である。

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