30.Ⅱ.1.4地すべりの発生形態を岩盤・風化岩・体積土・粘性土の4つに分類するとき、基本的な考え方と使用法を説明せよ。また2つの特徴を説明せよ

①発生形態の考え方と使用法について

地すべりには規模(斜面長、幅、深さ)や発生する地形(尾根、凹地形、沢地形)、地質の特徴があり、すべり面の地質や移動速度、初生的なすべりか再活動型のすべりかなどの発生形態があり、大きく4つに区分される。

使用法は地すべりの素因、誘因等の発生機構や特徴を把握して対策工計画や調査計画に反映することにある。

②地すべりの発生形態の特徴

<岩盤地すべり>

岩盤地すべりは規模が大きく初生的なすべりである。滑落崖直下には陥没帯は形成され、湿地や沼地が形成され地下水の供給源となる場合がある。

突発的に発生し直線すべりが多く、亀裂の卓越した岩盤内にすべり面が形成される

<粘質土すべり>

移動土塊やすべり面は粘性土であり、再活動型のすべりで継続的に活動する場合が多い。

凹地形や沢地形内で発生することが多く、数ブロックが連動して活動する連鎖型の活動形態を有する

移動土塊は粘性土で透水性が悪いため、地下水位は一般的に高く、含水の多い粘性土が分布するため、流動性の高い軟弱な土質が分布する


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