30.Ⅱ.1.2地盤の変形係数について、基礎の設計における主な利用目的を説明せよ。また、変形係数を求めるための調査・試験方法を3つ挙げ、それぞれの概要、変形係数の利用上の留意点の説明

・直接基礎における鉛直方向の地盤反力係数、杭基礎ぶおける水平方向の地盤反力係数、ケーソン基礎における鉛直、せん断、水平地盤反力係数の算定に利用される

・地盤の変形係数E₀は、基礎の変位や地盤反力を得るために必要な地盤反力係数kを算出するために必要な係数

・また、変形係数と沈下係数、ポアソン比、構造物の諸元などから即時沈下量を求める

以下の試験より求められる。

①平板載荷試験により求める方法

 直径30cmの剛体円板による平板載荷試験の繰り返し直線から求められた変形係数の1/2の値が変形係数である。

設計上の留意点として、内部摩擦角が大きい地盤では誤差が大きくなる傾向がある。

②孔内水平載荷試験により求められる方法

 ボーリング孔内に載荷装置を挿入し、載荷装置を水平方向に膨張させて加圧する。膨張圧と膨張量から変形係数を求める。水平方向のびずみ値であるため、異方性がある。

③一軸圧縮試験により求められる方法

 円筒状の試料を鉛直方向に載荷し、応力とひずみの関係から変形係数を求める。平均的な変形係数E50の他、Ei、Et、Esがあり、ひずみレベルに対応する変形係数を選ぶ必要がある。

 試料の乱れの影響を受けやすく、砂分の多い試料や、応力開放の影響を受けた試料は変形係数が小さくなることに留意する。

④標準貫入試験により求められる方法

 標準貫入試験により求められるN値を用いて、2800Nの推定式により変形係数を求める

 ただしこれらは両対数グラフから求められた相関関係でありばらつきの幅を有する相関式であることに留意する

0コメント

  • 1000 / 1000