用地幅を確定させるためには、切土のり面勾配およびのり面形状の検討を行い切土横断図を作成する。
切土法面勾配は、地質構造、土質・岩質、風化の程度、地山の強度から地質区分を設定し、決定した法面勾配を基本とし、既往のり面の実態調査や自然斜面の地形分析結果などから総合的に判断して、のり面及びのり面保護工を決定する。検討に必要なデータとしてその調査手法を優先順に下記に示す。
①地質構造;地表調査、ボーリング調査、弾性波調査
②土質・岩質;土質岩質試験、地表踏査、ボーリング
③風化の程度;ボーリング、土質岩質試験、弾性波探査
④地山の強度;土質岩質試験、サウンディング
⑤既設切土の実態;地表踏査、既往資料調査
⑥自然斜面地形分析;地表踏査、既往資料調査
[のり面形状の検討]
のり面形状は、上記の地質条件に加えて、地下水・湧水の状況、排水対策、想定される崩壊の形状、すべり面の位置(土砂と岩盤の境界及び傾斜)、隣接面との調和、植生の安定、景観上の観点、点検や補修などの維持管理について総合的な検討を行い決定する。上記に追加して検討に必要となるデータと調査手法を下記に示す。
・地下湧水の状況;電気探査、ボーリング、地表踏査
・想定される崩壊の形状;地表踏査、ボーリング
・すべり面の位置;ボーリング、サウンディング
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