19.Ⅰ.3.3 10ⅿ掘削の山留施工中、近隣構造物の倒斜変形が生じた、原因2つ検討すべき項目と対策

底盤止水改良による盤ぶくれ対策。鋼矢板もしくはSMWによる山留壁を実施したと仮定する。

①山留壁の変形;山留壁の変形量が増加し、変形に伴い地表面の地盤が沈下した可能性がある。

検討項目;軟弱地盤の受働抵抗の低下や土圧の増加などが原因の可能性があると考えられる。山留変形計測、切梁の軸力を確認したうえで設計条件と現場との不一致条件を確認するほか、山留変形に伴う地盤沈下の予測の見直しを行う。

対策;支保工増し梁の補強、受働側地盤への地盤改良など

②地下水位低下;止水改良部(止水壁)から漏水して、周辺の水位を低下させ軟弱粘土層が圧密沈下した可能性がある。

検討項目;土留め壁の漏水の確認、砂層の水位計測による漏水の有無の確認、施工記録から漏水状況を確認する。

対策;鉄板溶接などの止水の他、薬液注入により止水を行う。薬液注入を行う場合,掘削中の山留工への影響に留意する必要がある。

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