19.Ⅰ.3.2 盤ぶくれの公式と被圧水頭12ⅿ、掘削底面粘土γ14、厚さ8ⅿの時の安全率判定、不足する場合の対策工法2つ特徴と留意点

Fs=γ・h/γw・hw

Fs;安全率≧1.1

γ;土の湿潤単位体積重量

h;地層厚さ

γw;水の単位体積重量

hw;被圧水頭高さ

Fs=14×8/10×12=0.93≦1.1・・・NG

<盤ぶくれ対策>

①ディープウェル;ディープウェルによって被圧帯水層の水位を低下させ減圧する。今回の事例の場合、被圧水頭を2ⅿ低下させれば安全率1.1を満足する。経済的に優れた対策工法である。留意点としてはリチャージウェルによっても水位が回復せず、軟弱粘土が圧密沈下を生じ周辺が地盤沈下を起こす可能性がある。また、排水の処理方法ぬも留意する必要がある。

②底盤止水改良;山留の根入れ部を延長し、止水改良により底ぶたをかけ、盤ぶくれに抵抗させる。今回の事例では被圧帯水層に7ⅿの止水壁及び止水盤を造成する必要がある。止水壁の数量増加、止水改良など工費が高くなる傾向がある。留意点としては深い箇所での山留壁及び改良体の造成となるため、確実に止水できるか施工上留意する必要がある。

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