19.Ⅰ.2.2 道路盛土の液状化による特徴的な被災パターンを挙げ、それぞれの原理と防止するための対策

道路盛土の被災パターンと原理及び防止対策;盛り土が全体的に沈下したり、沈下によるクラックを生じる場合と、盛土全体を含め液状化し、全体的に崩壊する場合がある。

前者は基礎地盤の液状化により盛土が沈下することに起因するため、対策工としてはシートパイル締め切り工法などのせん断変形抑制工、基礎地盤の地盤改良工、及びドレーンによる間隙水圧消散工法が考えられる。後者は基礎地盤の液状化に加え、降雨などにより盛り土自体が含水飽和状態で、盛土本体を含め液状化することに起因するため、前者の対策に加えて、のり面工や排水パイプによる降雨対策を実施しておくことが有効である。

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