①液状化の原理;飽和した砂の液状化は、地震力によるせん断によって負のダイレンタンシーを起こす特性を持っている緩い砂地盤によって、排水を阻害されたため等体積変化を余儀なくされた結果、間隙水圧の上昇を伴って、砂粒子が一時、間隙水の中に浮いた状態になるため発生する。
②液状化地盤の特徴
・相対密度が小さい地盤
・粒径のそろった細砂や中砂地盤
・飽和度が高い地盤(地下水位以下の地盤)
・有効上載圧が小さい地盤
③室内試験で液状化強度を求める方法と留意点;繰り返し三軸試験と繰り返しねじりせん断試験がある。いづれの試験も供試体に一定振れ幅のせん断応力を繰り返し作用させ、地震時の地盤の応力状態を近似値に再現し、液状化強度を求める方法である。室内試験から精度良く原位置の液状化強度を得るための留意点は現位置と同じ地盤の状態・応力条件をを室内試験において再現することである。したがって乱れやすい砂地盤における原位置でのサンプリング、サンプリングした試料の試験室への運搬、試験室での成形などに伴う試料の乱れを最小限に抑えることが重要である。コストの問題はあるが、良質な不攪乱試料をを採取する方法として、冷凍工法によるサンプリングの適用は有効な方法である。
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