陸上部で経済性を考えPHC杭を考える。
①打ち込み杭
ハンマー打撃。振動騒音が発生するが、施工速度が速く経済的な工法である。打撃中のデータから支持力を測定できる利点もある。バイブロハンマー工法はハンマー打撃よりは騒音振動が少ない。打ち込み杭を採用する場合は騒音・振動による施工条件の問題があるかどうかがポイント。N値が比較的高い層を打ち込めるかどうかが課題が残る。ハンマーでは杭の損傷する可能性が高く、バイブロではウォータージェット併用しないと打ち込めない可能性が高い。ジェット併用だと道路橋示方書の支持力式が使えないため載荷試験などで確認する必要がある。以上よ
り中間層での打ち抜きに問題があり適用は難しい。
②回転杭
鋼管の先端につば材を取り付け地盤内に回転圧入する工法。つばの部分で先端支持力を得る工法で、振動・騒音も少ない。しかしながら中間の支持層N値40程度の圧入が不可能となる可能性が高く適用は難しい。
③埋め込み杭
中堀工法、プレボーリング工法が考えられる、プレボーリング工法では地盤をソイルセメント状にした後で杭体を挿入するため支持力は打撃工法より小さな値となる。一方中堀工法は最終的に打撃工法を用いた施工が可能である。騒音の問題がない場合は適する
適用案は埋め込み杭、中堀工法圧入最終打撃。施工上の留意点は中堀中は土砂の過剰な採取を防止し周辺の乱れを防ぐ必要がある。最終打撃時には貫入量とリバウンド量を測定し支持力確保と杭頭破損防止に留意する。
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