20.Ⅰ.3.2 軟弱地盤上にBOX施工、時間がある場合とない場合の設計施工上の留意点

時間に余裕がある場合

・バーチカルドレーン+載荷盛土による圧密促進

BOX基礎地盤に鉛直ドレーンを打設し、載荷盛土により圧密促進をさせる。所定の圧密の進行が確認できた段階で載荷盛土を除去しBOXを設置する。所定の残留沈下量、強度増加が得られるように事前の設計により盛り土の高さ、範囲・設置期間計画するとともに動態観測、強度試験により改良効果を確認し、必要に応じて計画を修正する。施工期間中に完全に圧密沈下を収束させるのは困難であるため、ある程度の残留沈下は許容しなくてはいけない。ドレーン打設に重機を用いるためトラフィカビリティーの検討が必要


工程に余裕がない場合

地盤改良による基礎地盤固化

カルバートの基礎を深層混合改良などで改良する。この場合、施工完了後も沈下がほとんど発生しない。未改良部との境界で残留沈下の違いに起因する段差が生じる可能性が高い。改良体強度は所定の荷重を支持できるように設定するが改良地盤に強度の発生しにくいピート層を含む場合には事前の配合試験により適切な固化材を選定する必要がある。施工においては改良体の連続性、支持層への確実な定着に留意する。改良に重機を使用するためトラフィカビリティーの検討が必要。



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