液状化対策工には、液状化現象の発生そのものを抑制する方法と液状化の発生は許容して構造的に対処する方法がある。以下ではこのうちの前者の中から、適用実績の多い3種類の液状化対策工について述べる。
①密度増大工法
地盤の密度を増加させて地盤の液状化強度を増大させる工法である。代表的な工法にサンドコンパクションパイル工法がある。騒音・振動を伴うため、周辺環境に及ぼす易経が比較的大きい点に留意する必要がある。
②固結工法
土粒子骨格を固結することにより液状化強度を増大させる工法である。代表的な工法に深層混合処理工法がある。改良材が周辺環境に及ぼす影響や経済性について留意が必要である。
③間隙水圧消散工法
過剰間隙水圧を速やかに消散させ、有効拘束力の低下に伴う地盤の剛性低下を防ぐ工法である。代表的な工法にグラベルドレーン工法がある。液状化現象自体は防止できても、多少の残留沈下を生じる可能性がある点に留意する必要がある。
0コメント