14.Ⅰ.2.9.2 耐震設計上の基礎面及び地盤種別について、決定するための調査・試験方法及び耐震設計上の利用方法について述べよ

耐震設計上の地盤種別とは

T=4∑Hi/Vsi

(Hi;層厚 Vsi;せん断波速度)

からもとまる地盤の固有周期Tを元に区別される。各種基準で地盤種別ごとにレベル1地震動、レベル2地震動に基づいて設計地震動を設定する場合に、地盤条件の影響を考慮するために規定したものである。

 耐震設計上の基盤面とは、対象地点に共通する広がりを持ち、耐震設計上振動するとみなす地盤の下に存在する十分堅固な地盤の上面を想定している。ここで、十分堅固な地盤とは基準により相違はあるが、せん断弾性波速度Vsが300~400m/s程度以上の値としている。耐震設計上の基盤面は、地盤の固有周期Tを算定する際の基準位置の設定、動的解析を実施する際の設計地震動の入力位置の設定などに利用される。

 耐震設計上の地盤種別、耐震設計上の基盤面を設定するためのせん断波速度については、弾性波探査やPS検層から求める。なお、実測値がない場合にはN値からせん断波速度を推定する場合もある。


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