①変状1;盛土側から民家を押す力が作用しての変状
この変状1は盛土支持地盤が軟弱で、盛土荷重により沈下した盛土支持地盤が側方流動し、民家を押す力として作用したものであり、せん断変形ともいう。盛土を2m撤去した後、変状を止めるための暫定対策がさらに必要とも考えられないが、一度動き出した盛土は撤去するのが望ましい。
②変状2;盛土側に民家を引く力が作用しての変状
この変状2は盛土荷重によって沈下した盛土支持地盤の最も沈下量の大きな盛土中央部に向かって民家を引く力が作用しての変状であり、圧密沈下といい、盛土支持地盤はそれによって強度増加する。これも盛土撤去で対応する。
③変状3;変状1と2が複合した変状
実際の変状はしばしば変状1と2が複合した変状の場合が多く、その場合にはどちらかの変状が卓越するかで別れてくる。
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