15.Ⅰ.2.9.2 先に挙げた各々の計画案において杭工法を選定する際(市街地周辺部)の留意点を説明せよ

①不完全支持杭、完全支持杭、摩擦杭共通の留意点

 施工箇所が市街地周辺部であるため、振動、騒音の問題から打ち込み杭は除外する。

中堀工法や場所打ち杭工法はとする場合は、上部軟弱砂質土の杭先端におけるボイリングに留意が必要である。地山の崩壊性が高い場合と判断される場合は、無排土掘削中堀工法やオールケーシング工法など、地山の安定に配慮した施工法を選定する必要がある。

②不完全支持杭の場合の留意点

 杭先端支持層である砂質土層の地下水の状態を考慮し、支持層への杭貫入の施工性から適切な杭工法を選定する必要がある。

③完全支持杭の場合の留意点

 60ⅿ程度の長尺杭となり、中堀り圧入工法やリバース工法など長尺杭として適用性の高い杭工法の中から適切な工法を選定する。また、砂礫層の礫径や地下水の状況を踏まえ、杭貫入の施工性の観点から、適切な杭工法を選定する必要がある

④摩擦杭の場合の留意点

 杭周辺摩擦力は中堀杭、場所打ち杭の順に大きい。この点を留意し、適切な杭工法を選定する必要がある。

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