15.Ⅰ.2.8.1 水位2ⅿ、粘性土‐7ⅿN2、砂質土‐12ⅿN5、粘性土‐32ⅿN3、支持層。潮位の影響を受ける橋脚施工を4年で施工、小型船舶往来有。考えられる基礎形式2つ選定理由と施工上の留意点

①杭基礎

②鋼管矢板井筒基礎

当橋脚は河川内に建設される自動車専用道路橋で、4年で橋脚施工をすることから、基礎の沈下量を極力抑えることとし、基礎の支持層は、‐32ⅿ以深の支持層とする。基礎形式としては鋼管矢板井筒、ケーソン及び地中連続壁のような剛体基礎が考えられる。

 これら3つの剛体基礎の内、ケーソンと地中連続壁基礎の場合には、陸上築島が必要になり、基礎本体の構築以外の工期が必要となる。また、築島自体が小型船舶の航路障害となる。杭基礎あるいは鋼管矢板基礎の場合には、杭打設時の足場として桟橋が必要となる可能性があるが、河川両側から基礎位置までの桟橋を設けることで基礎間には航路の確保が可能であることから、今回の場合には杭基礎あるいは鋼管矢板基礎が適当といえる。

(施工上の留意点)

 今回の施工は河川内であり、水質汚濁が生じにくい工法を採用する必要があるから、既成杭を使用した打撃工法あるいは中堀工法とする。

 中堀工法とする場合は、杭先端の支持力を確保するために、先端処理として最終打撃やコンクリート打設時等の工法を併用する必要がある。

 打撃工法を採用する場合は、支持層である層に杭先端を根入れさせる必要があるので、打撃により杭先端が破損しないよう、補強を行う必要がある。

 杭打設方法の選定にあたっては、水深が2m程度であり、潮位の影響を受けることから、杭打ち船の渇水に留意し、船打ち施工が困難な場合には桟橋を設けて打設する。



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