16.Ⅰ.2.9.3 直接基礎の採用の可能性に関して、性能規定型設計の観点から意見を述べよ。

埋め土層の液状化などの直接基礎の要求性能レベルなどによるが、以下の3つのいずれかの直接基礎が採用できる可能性が高いと考える

①単独直接基礎;布基礎やべた基礎等の直接基礎を現状地盤上に直接設置する案

②地盤改良併用直接基礎;平面的には建物面積よりやや広い範囲を対象に、深度的には埋め土層と必要に応じて粘土層の一部を対象に、深層混合処理工法等による地盤改良を行ったうえで、布基礎やべた基礎等の直接基礎を設置する案

③摩擦杭併用直接基礎(パイルドラフト基礎);布基礎やべた基礎等の直接基礎に摩擦杭を併用する案であり、荷重に対して直接基礎と杭基礎が複合して抵抗するものである。

上記に示した①の単独直接基礎では、設計上の要求性能を満足しない場合に

・沈下量、不同沈下量、全体傾斜の低減

・基礎全体としての地盤破壊に対する支持力の安全率の向上

を目的として、②や③の併用基礎を採用することになる。これらの併用基礎の設計においては、地盤ー杭(改良体)ー上部構造の相互作用を考慮した解析が必要になる。

0コメント

  • 1000 / 1000