<条件>
4径管連続PCラーメン箱桁、中央径間は90ⅿ
渇水期施工
P2橋脚部2ⅿの水位
P2橋脚;-6ⅿ砂質土N5~15、-15ⅿ砂礫N10~50、軟岩N50
P3橋脚;-6ⅿ粘性土N3~5、軟岩N50
①P2橋脚;ニューマチックケーソン基礎
選定条件として、橋梁規模から比較的基礎形式規模は大きいと判断される。支持層は‐15ⅿ軟岩となる。また施工条件としては河川内での工事で河床に玉石が確認されていることが挙げられる。この条件で最も適した基礎形式として、ニューマチックケーソン基礎形式を選定する
選定理由として、大規模な橋梁の基礎として対応が可能であること、高地下水位である河川内でも施工ができること、玉石などの障害物に対しても、作業室内のドライな状況で機械掘削ができることである。また、掘削深さも15ⅿ程度であり、通常の圧気設備で対応が可能である。
施工上の留意点としては、河川内に築島を行う必要があり、河川阻害となるため、河川条件を十分確認する必要がある。また、基礎本体の構築以外の工期が必要となるため、7か月で施工可能か十分検討する必要がある。また、施工水位の変動は作業室内への地下水の流入などの恐れがあるため、ダムの放水など、施工水位を大きく超える異常出水の可能性について留意する必要がある。
ニューマチックケーソン基礎が条件を満たさない場合、全周回転型オールケーシング工法で削孔し、砕石・砂を投入置換し、孔壁の崩壊防止を行った後、鋼管矢板を立て込む鋼管矢板井筒基礎も対応可能であるため、施工を検討する。
②P3橋脚;直接基礎形式
P3橋脚は河川外の位置であり、支持地盤は‐6ⅿの軟岩層となる。浅い位置に十分な支持層があることから、経済的に優位となる直接基礎形式を選定する
施工上の留意点としては、自然環境保全の観点から、地形改変範囲の最小化が問題であるが、法切りでGL-6ⅿまで掘削することが最も経済的であるため、その可能性について十分検討する必要がある。法切りが不可能な場合には、地下水の有無によって、親杭横矢板もしくは鋼矢板による土留めが必要になるため、追加調査が必要である
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