①孔内水平載荷試験
ボーリング孔壁を水平に加圧し、載荷装置の膨張圧と膨張量から地盤の変形係数を求める。平板載荷試験では、載荷版の大きさに対応した地盤の鉛直方向の変形特性をブーシネスクの応力理論から算定するのに対し、孔内水平載荷試験では、原位置での平面ひずみ状態での地盤の水平方向の変形特性を応力ー変形特性から直接算定することができる。
孔内水平載荷試験は、原位置試験の中で最も境界条件など比較的明瞭なため、信頼性の高い地盤特性の推定方法とされている。
②PS検層(速度検層)
ボーリング孔を利用して地盤内に伝播するP粗密度波およびSせん断波速度の深さ方向の分布を測定する方法である。これは起振装置から地盤内に伝達する振動を測定し、この振動の伝わる速さから地盤の硬さを確認するものである。
平板載荷試験は静的な変形係数と極限支持力が算定されるのに対し、PS検層は原位置で観測されたP波S波の速度からポアソン比、せん断弾性係数、変形係数等の動的物性が算定される
③一軸圧縮試験
サンプリングした試料を円柱状に成形して、1%の定ひずみで鉛直方向に載荷する。えられた応力ーひずみ関係から変形係数を求める。一軸圧縮試験による変形係数は非排水状態での値である。
一軸圧縮試験では供試体の軸方向のひずみに基づく変形特性が算出されるが、平板載荷試験の場合は、半無限弾性体の平面載荷時の応力理論に基づいた変形特性が算出される違いがある。
0コメント