<ケーソン基礎>
設計;弾性体基礎として設計する。鉛直及び水平荷重に対し、基礎底面の鉛直及び水平方向地盤抵抗に加え、基礎前面・側面の水平方向地盤抵抗、及び基礎周面の鉛直方向せん断地盤抵抗を考慮し設計する
施工;地上でコンクリートの筒状の構造物を構築し、その内部底面の地盤を掘削しながら主としてケーソン本体の重量で地中に沈下させ、所定の支持層に到達させる。水中掘削するオープンケーソン、圧縮空気を作業室内に送り込みドライ状態で掘削するニューマチックケーソンがある。
<鋼管矢板基礎>
設計;継ぎ手のせん断抵抗により鋼管矢板群が一体挙動し、杭とケーソンの中間的な構造特性を示す。井筒断面としての剛性が考慮できるため、単体の杭基礎に比べ、基礎全体の剛性が大きく、平面形状が小さくできる。
施工;支持層が深く、従来のケーソン基礎等では施工困難な地域でも鋼管杭工法と同様の機械を使用した施工ができる。仮締切兼用方式により、築島や仮設専用締め切りは不要となる。
<地中連続壁基礎>
設計;ケーソンの設計に準じた設計を基本とする。ただし、周辺地盤をゆるめて貫入するケーソンと異なり、場所打ち杭同様の施工であることから、周辺摩擦力を期待する事ができる。よって、側面のせん断抵抗をケーソン以上に考慮することができる。
施工;多軸回転掘削機を用いて掘削する。掘削中、地盤面(溝壁)の崩壊を防ぐため、ベントナイト安定液を溝内に満たす。掘削終了後、鉄筋かごを挿入する。各エレメント間を継ぎ手で一体化し、併合断面に頂版を打設する。
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